第30回ATP賞奨励賞、第51回ギャラクシー賞奨励賞、平成26年度日本民間放送連盟賞番組部門テレビドラマ番組優秀賞を受賞するなど、高い評価を得た大人気ドラマ『めんたいぴりり』。その続編『めんたいぴりり2』も好評で、ついにDVDリリースが決定!主役の海野俊之を演じた博多華丸さんに、『めんたいぴりり2』の見どころや撮影中のエピソードについてお話を伺いました。
―「めんたいぴりり2」のDVD発売、おめでとうございます!待望の続編ということでプレッシャーもあったかと思いますが?
撮影初回に、監督に呼び出されて怒られました。『めんたいぴりり1のときのモノマネをしちゃイカン』ということで。1とは別物として考えろと言われました。1の撮影当時は監督も手探りでしたが、2になるとぐんと厳しくなりましたね。撮影中は本当にきつくて逃げ出したかったです。これ本当に終わるのかなっていうくらい大変でした。
―特にゲストの月亭方正さんの演技や役柄が話題となりましたが、共演していかがでしたか?
今回は月亭方正さんが初めて入って、すごい新鮮でした。よしもとに入社して、初めてお話する機会を得たので、すごい楽しかったですね。でも方正さんも「ゆっくり話す時間もあれへんがな。」って言ってました。それくらい詰めたスケジュールでしたね。でもやっぱり先輩ですし、落語をされている方なのでね。落語というのはいろんな人を演じる芝居ですから、さすがだなと思いました。お互い芸人なので、撮影現場もコントみたいになるのかなとか、何かちょっと照れくさいかなと思ってたんですけれど、方正さんが力入れてやってくれたんで、ぐいぐい引っ張られました。
―芸人さんと言えば、今回も相方の博多大吉さんが「スケトウダラ」役を演じていますね。
スケトウダラさんを知らない方のためにちょっとだけ説明しますが、スケトウダラさんは僕の夢の中に出てくるという設定です。現実のようで現実でないみたいな感じで。今回は1よりもけっこう出番が多いし、2であらたなスケトウダラさんの一面も出るのでぜひ期待していただきたいですね。
―「めんたいぴりり2」の一番の見どころを教えてください。
1は10分くらいの話が16話あったんですけど、2は1つのエピソードを1時間かけてじっくりやっているので、1とは違った意味で面白いとは思います。しかも、2っていいながらも1の続きではないですからね。1を見てなくても面白いし、1を見てから見るのも面白いという感じになっていると思います。
―1を見た人にとっても期待を裏切らない面白さがあると?
まあ、そうであってほしいなと。何でも1の方が良かったと言われるのがね…映画とか、ドラマとかでもよく言うじゃないですか。やっぱり2より1の方が良かって。だから劇団員一同、そうならないようにがんばりました。あとは観た方が判断することだと思います。
―ターミネーターは2の方が面白かったですよね。
そうですね。エイリアンとかも(笑)。
―「めんたいぴりり3」の可能性は?
うーん、もっと評価が厳しくなるでしょうね。ロッキーも3はちょっとって感じでしたし。…。でもドラクエは3が一番おもしろかった(笑)。
―一番心に残っているシーンを教えてください。
シーンというか、野村薫という中学一年生の役を演じた八木優希ちゃんの演技のうまさには驚きました。戦後の福岡の話なのに上手に演じていました。東京の俳優さんや富田靖子さん、方正さんと絡むことによって、やっぱりプロやなあって毎回感動させられました。だから僕はぼーっとしていますね。プロは違うなと思います。僕も本業をがんばろうと(笑)
―もし他にドラマのオファーがきたら?
いや、基本的に断ります。僕はもう、「ふくのや」の社長しかできないんで。でもまあ、めんたいぴりりも博多座公演も最初は断ったのに現在にいたるんで(笑)会社の圧力には屈すると思いますけど、基本的に俳優とかそういうお仕事はコレ以外はしないつもりです。今のところは。
―これならやってもいいかなって役はありますか?
モツ鍋屋の大将か、水炊きの発案者か、おきゅうとを最初に作った人か(笑)。そんな感じですかね。
―では最後に読者へメッセージをお願いします。
見逃した方も多いと思いますので、ぜひご覧になってください。1を見ていなくても、古きよき博多の、愛情の詰まった物語なので、おだやかな気持ちになれると思います。自分で言うのもなんですがとてもいい作品だと思います。(レンタルでもいいです。)