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藤原 竜也(ふじわら たつや)1982年5月、埼玉県生まれ。97年に蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』で、主役に抜擢されデビュー。高い演技力が話題となり、その後も数多くの映画・舞台・ドラマに出演。最近の出演作は【映画】『サンブンノイチ』(14)『神様のカルテ2』(14)『MONSTERZ』 (14)『るろうに剣心 京都大火編 /伝説の最期編』(14)、【ドラマ】「いねむり先生」(13)、【舞台】『ムサシ』、『シレンとラギ』、『木の上の軍隊』など。

藤原竜也 分かりやすく、観ていて一緒に感情移入しやすい作品!!
赤城と百合根、2人の結末をぜひ見逃さないで欲しいですね。

2013年4月にスペシャルドラマ『ST警察庁科学特捜班』として登場し、翌年7月には連続ドラマ『ST赤と白の捜査ファイル』が放送された人気シリーズが、早くもスクリーンに登場!! 過去に例をみない程のスピードで映画化された「ST」の魅力とは?今回、科学特捜班、通称STのリーダーであり天才的な能力を持つ赤城左門を演じた藤原竜也さんに、作品について話を伺った。

―スペシャルドラマから連続ドラマ、そして映画という異例のステップアップの流れを辿った「ST」ですが、今回の映画化について。

面白いなって思いました。連続ドラマでは回を重ねるごとに、より難解な事件を解決していっていたので、映画となると、特別なものを用意しないといけないから、どんな作品になるだろうという、期待が大きかったです。ドラマを10話撮影してから、映画の撮影がスタートしたので、スタッフなど同じメンバーでしたが、僕らとしては今日からがクランクインだっていう感じがあり、すごくやりやすかったです。

―スペシャルドラマからスタートし、連続ドラマを経て映画公開となりましたが、撮影現場はいかがでしたか?

「ST」は、僕にとって久しぶりの連続ドラマで、岡田くんをはじめ、才能ある若い人たちと共演することができ、とても刺激的な現場でした。ドラマと同じスタッフが続投して映画にもなるということで、みんなすごく気合いが入っていましたね。現場はとにかく熱くて、共演者の方ともすごく仲良くなって、心に残る作品になりました。

―ドラマから映画を通して考えると、藤原さんが演じた赤城左門のキャラクターの変化も面白いですよね。

スペシャルドラマの時の赤城というキャラクターって、本当に家も出なくて引きこもりながら、岡田くん演じる百合根たちに指令を出すというか、自分の考えを伝えては事件を解決していく感じでした。外に出たら出たで、周りの雑音に翻弄されて、全く社会に溶け込めないキャラクターだったんですけど、百合根がたまに家に来て、外に出そうとしてくれるんです。スペシャルドラマの時は赤城と百合根、2人一緒に居たようで居なかったので、それを経て、連続ドラマになって、共に事件が解決できるようになって、僕としては楽しくなりました。

―確かに、対人恐怖症というのを忘れてしまうようなシーンも多かったですね。

そうなんですよ。正面切って、「おまえはこうで、何とかだ!」っていうシーンもあるので、対人恐怖症とか、引きこもりはどこに言ったんだろうって(笑)。でもそれは振り返れば、百合根とSTのメンバーが開放してくれたからだし、赤城の殻を破って外の世界に連れて出してくれたメンバーが居てくれたからっていう、解釈でやっていたんですが、回を重ねるごとに「おまえはこうだ!」っていうのが非常に面白かったですね。いろいろ岡田くんにも相談したんですけど、悩んでいる時間もない程のスケジュールだったので(笑)。みんなが外の世界に連れ出してくれたんだと思っています。

―共演した岡田さんには、どのような印象をお持ちですか?

百合根役が岡田くんだったのは良かった。赤城は、表面的には百合根を突き放しながらも、内面では彼の手を摑んでいるような心情で、百合根がいるからこそ前に進める。現場では最初から岡田くんが、気を使いながらもストレートにぶつかって来てくれたので頼もしかったです。僕がどんな演技をしてもうまく対応してしっかりした道を作ってくれて、キャップとして現場を全うしてくれた。彼に引っ張ってもらい、遊ばせてもらったような感覚で、本当に楽しく演じさせて頂きました。

―岡田さんが演じた百合根は完璧主義のメモ魔ですが、岡田さんと百合根で似ていると感じた点はありますか?

続きinformation 『映画ST赤と白の捜査ファイル』●公開中
天才ハッカーによる囚人脱走事件が勃発し、犯人の鏑木徹は焼死体として発見された。そして殺人の容疑者として逮捕されたのは、警視庁科学特捜班STのリーダー・赤城左門。リーダー不在でSTは解散となる。罪を認める赤城だったが、留置所を脱走し、皮肉にも再集結させられたSTメンバーが追跡することに!! 赤城の無実を信じる百合根も捜査に参加。果たして百合根は赤城の真実を知ることができるのか?
監督:佐藤東弥
出演:藤原竜也、岡田将生
配給:東宝

岡田くん自身がすごくナチュラルで、かつ力強くストレートな表現をする人だから、やっぱりそこは重なる部分はありますね。岡田くんってたぶん共演者や先輩とか、周りの人たちに好かれる人だと思うんです。そういう部分が僕の中では百合根と重なりあうところはありました。

―本作のメガホンをとった佐藤東弥監督とは、久しぶりのお仕事かと思いますが。監督の描くSTはいかがでしたか?

「カイジ2~人生奪回ゲーム~」以来久しぶりに佐藤東弥監督と、映画で一緒に仕事ができたのも嬉しかったです。ハードなスケジュールではありましたが、監督は妥協せずにスケールの大きな世界観を作り上げてくださいました。テレビドラマの最終回は、先が気になる終わり方をしていましたが、映画では赤城が何を思って捕まったのか、なるほどと納得していただける内容になっているのではないでしょうか。赤城と鈴木梨央ちゃん演じる椿との絡みも面白いですし、最初から最後まで飽きさせない作品になっていると思います。

―撮影中に苦労したことはありましたか?

セリフを入れるのがとにかく大変でした。本当に長くて(笑)。初期の頃には、赤城と百合根のどっちがしゃべっているだろうねって、岡田くんと面白おかしく話していたんですけど、段々そんな会話も無くなって。でも、その作業も今振り返れば、懐かしい思い出の一つですよ。他のSTメンバーも大変で、未来ちゃんは凄かったです。未来ちゃんはすごく真面目だから、途中でセリフが詰まったりした時は、凄く悔しそうな顔をしていましたね。その半面、窪田くんは窪田くんで、寡黙な役だからセリフ少なくて。でも一番いいところも持っていく感じですよね(笑)。窪田くんのためにあったSTでしたね。

―本作の映画の見どころは?

ドラマの時には岡田くんが演じている百合根が、能力を持ったSTメンバーに囲まれて、そのメンバーが次々と事件を解決していく中で、百合根は一人残されて、ちょっと戸惑いも感じていたみたいでした。そんな状態の中をもがきながら、百合根の存在証明、キャップとしての仕事を全うするにはどうすればいいのかを常に悩んでいる百合根の姿が描かれていました。その半面、赤城はドラマの中で成長というか、進化を遂げていく姿が描かれていたと思います。今回の映画では、ドラマでは苦悩していた百合根が成長を見せてくれる姿が見どころだと思います。それと、赤城と百合根2人の結末がどういう風になるのかも注目して欲しいです。

―優れた能力を持つSTメンバーですが、それぞれが“○○恐怖症”に悩む一面も。藤原さん自身は苦手なものはありますか?

僕は、人生で一度も生牡蠣を食べたことがなく、食べるんだったら、このお寿司屋さんで決めているところがあったんです。この間そのお店の大将が、「藤原さん、もう2年ぐらい経ちますよ、そんなこと言って。明日、明後日休みなんでしょ?2日あれば大丈夫です。今日いきましょう」って。隣のお客さんも牡蠣を頼んでいたので、「一緒に開けて、一番ちっちゃいの頂戴」ってお願いして、人生で初めて生牡蠣を食べたんですよ。「これは飲むの?何回噛むの?」って聞いたりして(笑)。味は覚えていないですね、なんか緊張しすぎて(笑)。食べた瞬間はこれは好物になるかもって思ったんですけど、やっぱりその後に磯の香りがして、それで一気に飲んでしまいました。だから、苦手なものは生牡蠣ですね。

 

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