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榮倉 奈々(えいくら なな)1988年2月鹿児島県生まれ。2002年にモデルとして活動をスタートし、04年にテレビドラマ「ジイジ~孫といた夏~」で女優デビュー。08年に、NHK連続テレビ小説「瞳」のヒロイン役に抜擢され、国民的人気を集める。数多くの映画にも出演し、代表作は『僕は妹に恋をする』(06)、『渋谷区円山町』(06)、『檸檬のころ』(07)、『余命1ヶ月の花嫁』(09)、『東京公園』(11)、『アントキノイノチ』(11)、『のぼうの城』(12)、『図書館戦争』(13)、『わたしのハワイの歩きかた』(14)、『娚の一生』(15公開予定)など。

榮倉奈々 友情も恋も夢も、全部が贅沢に詰まった映画ですが、
私的には、夢を叶える映画っていうのが一番しっくりきます。

山下達郎の名曲「クリスマス・イブ」をモチーフにした中村航の小説「デビクロくんの恋と魔法」を映画化!男女4人のすれ違う想いと、クリスマスの夜に起こる奇跡を描いたラブストーリー。映画単独初主演となる相葉雅紀に加え、榮倉奈々、ハン・ヒョジュ、生田斗真が共演、さらに物語のキーとなるキャラクター“デビクロくん”の声を劇団ひとりが担当している。今回、幼なじみの光に密かに想いを寄せる杏奈を演じる榮倉奈々さんに映画について伺った。

―完成した映画を観た感想から聞かせてください。

すごいかわいい映画になっているなと思いました。冒頭のアニメーションが想像以上に本当に格好良くて。アニメーションの世界に自分も入っているかと思うと、映画的だし、ワクワクしたし、すごく嬉しかったです。出演できてよかったなって思います。台本を読んだときはアニメーションの部分がどうなるのか想像つかなかった分、余計に出来上がったものを見て鳥肌が立ちました。映画を観ながら、杏奈を演じているときの気持ちを思い出しましたし、ソヨンはこんなふうに揺れ動いていたんだ…とか。いろんな形の恋愛が描かれていて、意外と大人っぽい映画だったんだなって。小中学生にも観てほしいけれど、大人の方が観ても、けっこう刺さるような瞬間は多いんじゃないかなって思います。

―今回演じられた杏奈はどんなキャラクターですか?

20代後半になっても幼なじみをずっと想い続けていて、もちろん、その間にほかの恋愛があったのかもしれないけれど、すごく純粋で、ある意味強い。いろんなことに惑わされずに自分の好きなオブジェを作って、大切な人を想い続けている。一見、男勝りに描かれているけれど、気持ちはすごく繊細というか儚さがある。杏奈のように、仕事も恋愛もひとつひとつ大切にしている女性の生き方は、ある意味、羨ましくもありますね。鈍感な光のせいで傷ついてはいるけど(苦笑)。あと、光と杏奈の2人の物語に夢があったので、それをしっかり演じたいなと。すごくエンターテインメントな映画ではあるけれど、それを犬童さんが撮るとどうなるんだろう……というのにも興味があって。どんな演出をしてもらえるのか楽しみでした。

―実際には、どんな演出をしてもらったのでしょうか?

クランクイン前に、監督から「少女漫画的というか、すこし大袈裟かなと思うくらいの表現でいいと思うんだ」と言われたんです。犬童監督は『ジョゼと虎と魚たち』のイメージがとても強かったので、今回は、それとはまったく違うんだな、と捉えました。とりあえず、自分の思った杏奈を演じてみて、そこから足したり引いたりしていきました。監督は「そういうのもあるね、そういうのもいいね」って、受け入れ態勢、受け口がとても大きいんです。だから、演じていてすごく楽しかった。衣装合わせとか、打ち合わせのときからそうだったんですけど、こういうのはある、こういうのはないって、最初に白黒はっきりつける方ではないんです。こういうのもあっていいよね、こういうのもありだよねって、どんどん意見を言い合える、そういう現場でした。なので、自分が感じた杏奈、自分が捉えた杏奈を出せたし、たとえそれが間違っていても方向性を修正してくれるし、でも自由なんです。すごく素敵な現場でした。

―榮倉さんから見て主人公の光はどういう人物ですか?光役の相葉雅紀さんとの共演についても感想を聞かせてください。

最初に台本を読んだときは、パブリックなイメージの相葉さんと光のイメージがぴったりだなと思ったんですね。そう言うとご本人は困ると思うし、ご本人のプライベートは知らないんですけど……。でも、本当にプロフェッショナルな方なので、現場にいるときもパブリックなイメージでしたし、光のイメージから外れることはほぼなかったと思うんです。真面目な方だなぁと思っていました。ただ、けっこう緊張される方なのかなって。手をつなぐシーンとか、相葉さんの緊張がすごく伝わってきて、私も緊張しました(笑)。でも、そういうところが光の真面目さとしてスクリーンに映っているのかなとも思いましたね。光は、可愛くて頑固でちょっと扱いにくいけれど(笑)、そのなかにも男らしさがあるキャラクターだと思います。杏奈はそういう光の姿を小さい頃から見ていて、助けたり助けられたりしてきた。もちろん愛情はあるけれど、そういう過去をひっくるめた光、みんなは知らないけれど自分だけが知っている光を自分だけが知っているという意識があるからこそ、光のことが大切だったんじゃないですかね。だから、杏奈が光に惚れるのは、分かります。あと、家族みたいな存在だったのかなぁと。たまたま男女だったから、恋愛感情になったけれど、家族のように大切な存在だったんだと思います。

続きinformation 映画『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』●公開中 漫画家をめざす書店員・光が偶然知り合った、照明アーティストのソヨン。彼女に一瞬で恋に落ちた光は、“運命の人”だと思い込み、幼なじみの杏奈に相談。しかし、杏奈は光に密かに想いを寄せていた。さらにソヨンは仕事仲間という偶然。一方、光は大学生時代の同級生で売れっ子漫画家の北山と再会するが、北山がソヨンの元恋人だと知る。すれ違う4人の想い。そんな時に現れたデビクロくん…。だれもがきっと経験したことがある“片想い”。この冬、素敵な恋の物語が届く!! 監督/犬童一心
出演/相葉雅紀、榮倉奈々、ハン・ヒョジュ、生田斗真
配給/東宝=アスミック・エース
©2014『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』製作委員会 ©2013中村航/小学館

―では、ソヨン役のハン・ヒョジュさんとの共演の感想も聞かせてください。

はじめて会ったのは本読みと顔合わせのときだったんですけど──杏奈がソヨンに会って、自分は手も汚いし、きれいに笑えないし……って思う気持ちがすっごくよく分かったんですよね。それぐらい、ヒョジュさんは透明感のあるきれいな女性でした。台本に書かれている杏奈の気持ちはヒョジュさんに会ってよく分かりました。共演していてもまったく嫌みがないというか、言葉がストレートで気持ちいいんですよね。「ありがとう」とか「好き」とか、ポジティブな言葉をまっすぐに伝えてくれる人。まっすぐな分、こちらはけっこう照れるんですけど(笑)。好きな女優さんです。そんなハンさんが演じるソヨンは、杏奈から見たら本当に完璧な女性なんです。きれいだし頭もいいし、非の打ち所がない女性。なんですけど、映画を観ていていいなと思ったのは、居酒屋のシーン。あのシーンは大好きですね(笑)。すごく人間味があふれる瞬間というか。ああいうシーンがあるからこそ大人の人にも観てほしいと思ったんです。きれいなところだけを描いていない映画だから。きっとどの役にも感情移入できると思う。あのシーン、すきだなぁ。どんなにきれいな人でもああいう一面があるって思ったら、すごく安心したんです(笑)。ヒョジュさん、清潔感があって本当に魅力的です。

―もちろん、杏奈も魅力的です。杏奈のこのシーン、好きだなって思うシーンはどこですか?

光と一緒にレストランに行ったときのシーンですね。ドレスアップした自分を見て光は何て言うのか、それをすごく期待している杏奈と、かたや水槽のなかの亀に夢中な光(笑)。その光景は、2人の関係性と性格がよく出ているなぁと思いました。好きなシーンです。光の家の縁側のシーンも好きだけど、あれはちょっと…「光、鈍感すぎだろ!」って思いましたね(笑)。

―監督の印象を踏まえて撮影現場の雰囲気を聞かせてください。

のびのび現場にいさせてもらったというか。以前も犬童さんとお仕事させて頂いたことはあるのですが、今回のようにしっかりした恋愛ものは初めてだったので、犬童さんがどんな現場作りをされるのか、知りたかったですし、見たかったので、私はなるべく自分を出さないようにその場に染まれるようにしていたつもりです。犬童さんのことは、頼りにしていましたし、信用していましたし、それが伝わったのか犬童さんも私を信用してくれていたように思います。責任と緊張もあったけれど、犬童さんがいるっていう安心感があって、とても不思議なバランスで現場にいた気がしますね。そして、スタッフのみんなが格好よかった。イルミネーションを作る現場とか、寒いし、大掛かりだし、大変だったと思うんですけど、みなさんプロフェッショナルで、格好いい現場でした。あのイルミネーションがあんなふうになるとは!CGも加わっていたこともあるけれど、スクリーンで見ると迫力が違います。

―クリスマスの思い出話を何か教えてください。

幼少期の光と杏奈を観ていて、たしかにあの年代って、クリスマスが一大イベントだったなぁって思い出しました。小学生ぐらいまではスポンジを買ってきて、生クリームを作って、サンタの砂糖菓子でデコレーションするのがすごく楽しみでしたね。自分が作ったんだっていう嬉さがありました。それが一番の思い出かなぁ。大人になってからのクリスマスは、冬って何気に忙しいことが多くて、その忙しさになまけてクリスマスらしいことをしていないですね。イルミネーションを見に行こうとか、ケーキを食べようとか、そういうイベントを見てみぬふりをしていたというか。でも、この映画に参加して、完成した映画を観て、クリスマスっていいなぁって思ったんですよね。だから今年のクリスマスは、イルミネーションを見たりケーキを食べたり、サンタの話しをしたりしてみようかなって思っています。

 

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