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1972年、福岡県生まれ。元ライブドア代表取締役社長。東京大学文学部在学中、ライブドアの前身「オン・ザ・エッヂ」を設立。04年に社名を「ライブドア」に変更。旧近鉄バファローズの買収を表明して脚光を浴びる。05年、ニッポン放送の筆頭株主となり、グループ会社のフジテレビと騒動に。06年、証券取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕され、実刑判決。2013年11月10日に刑期が終了した。現在は実業家、民間でロケット開発を行うSNS株式会社のファウンダー。

堀江貴文 これを読んで、みなさんが生き方を変えてくれる、
少しでも人生を楽しく過ごせるコツを書いているようなもんなんで。

2013年11月10日刑期満了を迎えた、ホリエモンこと堀江貴文氏。ゼロからの出発となるタイミングに合わせて新刊『ゼロ』を発刊。無料講演や全都道府県100件以上の書店をまわるなど、100万人に想いを伝えるプロジェクト「堀江貴文のミリオンセラープロジェクト」を実行中。今回、無料講演で来福した堀江氏にインタビュー。

―今回、堀江さんの考えを伝えるメディアとして本を選んだのには理由があるのですか。

ツイッターやブログでは伝えられないことを伝えるために本というメディアを使いました。本の特徴は、まとまって伝えられることと、課金しやすいことです。なぜ課金しやすいことが大事かというと、無料だとなかなか読み込んでくれないからです。まぁ、買っても読まない人もいますけどね。ただ、無料の記事でこれだけボリュームのあるものは読まないですよ。

―新刊『ゼロ』を読みましたが、今までのテレビで拝見する堀江さんとかなり違うイメージでした。本の冒頭から、”あなたも、僕も“など、読者に呼びかけている感じがして、最後までスラスラ読めました。

引き込まれてくれると嬉しいです。この本を読んで、少しでも皆さんが生き方を変えてくれるといいなと思って書いたので。少しでも人生を楽しく過ごせるコツを書いているようなもんなんで。これを仕事や物事が円滑に進むノウハウだと思って、少しでもみんなが改善して、笑顔になって、前向きになってくれて、それが広がると、世の中が変わってくると思うんですよね。それが目標です。そのためにも全国をまわっています。

―本の中で出所後、コミュニケーションに対する考え方が変わったとありますが、『ゼロ』を発行後、変わったことはありますか?

女性の方が多く本を読んでくれました。「すごく誤解をしていました」とか。「とっつきやすくなりました」っていう声が一番多いですね。過去(今もですが)、女性向けにモテないエピソードなんか、書かないほうがいいと思っていましたが、これがウケて…、とても意外でした。かっこ悪いのは気持ちとして見せたくなかったんですけどね。結果、思ったことは、「みんな、もっとかっこ悪いところを見せた方がいいぞ」ってこと。

―東大1年生の頃、女子に「一緒に帰ろう」と声をかけられても「無理、無理、無理、無理!」と心の中で叫びつつ立ち去るようなウブなオタク学生だったというエピソードは、「こんな人いるいる!」と想像ができる、かなりリアルなエピソードでした。けっこうモテなかったんですね。

ですね。学生時代は暗黒時代。今は楽しいし、暗黒じゃないですけど。でも、僕の中では、ああいうモテない時代が長いっていうか、未だに僕の中身は、あのエピソードのような【非モテ】だと思うんですよ。未だに僕はしっくりこないですね。世間の僕のイメージと、自分とがマッチしていないんです。

―そんなにすごくない?モテないってことですか?

すごくないっていうかギャップですかね。自分の中でのギャップ。つまり、自分に自信がない、モテないって自分自身で思っていますから。今も昔も。だから、急にモテなくなると自分を取り戻したっていうか、自分通りにならない恋愛の方がいいっていうか、ちょっと歪んでるでしょ。

―え!?世間一般的には思い通りの恋愛の方がハッピーなのかなって。

僕は、僕を好きっていう人に対して、「ちょっとおかしいでしょ?」って聞きますし。

―本人に?

聞きます。もちろん、「ありがとう」も。同時に、「でも、君変わってるよ」とも言います。

続きinformation ゼロ なにもない自分に
小さなイチを足していく「誰もがゼロからスタートする。失敗してもゼロに戻るだけで、決してマイナスにはならない。だから一歩を踏み出すことを躊躇せず、前へ進もう」――なぜ堀江貴文は、逮捕されすべてを失っても希望を捨てないのか? 彼の思想のコア部分を、その「自伝的告白」と絡めながら述べる堀江本の決定版! 出所後初の書き下ろし! ■好評発売中 ■堀江貴文 著
■1,400円+税 ■ダイヤモンド社

―そんなことすると、上手くいかなくなりそうですね。

実はそうではないですよ。感情のスイッチって不思議なもので。自分もそうですが、好きになると、【好き】回路がぐるぐる回るんですよ。一回好きになると、冷たくされるとむしろ、燃える。さらに好きになることってありますよね。ほんと、嫌な大人ですね。

―もしかして、それも計算?

計算とかしていないんですけど、僕は自分でモテないと思っているので、もしモテるという状況があっても、自分じゃないって思うんです。【非モテ】の自分が自分っぽい。モテない自分が自分らしい。やっぱり【非モテ】だ…。そこで努力したいですね。

―仕事とまた違うわけですね。

仕事の場合は、僕、努力の方向性がわかっているので、比較的冷静でいられる。これまでの自分のメソッドがあるので、ちょっとしたビジネスだったら成功できるわけです。でも、恋愛はそうじゃないじゃないですか。なんでコイツのことが好きかわからないけど、好きで好きでたまらない!理屈じゃない部分が多すぎて。正解がわからない。恋愛が一番難しいですよ。モテないとか自意識過剰とか、人間のいろいろハードルがありますが、僕が【非モテ】の時は、そういう自分から逃げていました。ちっぽけなプライドを傷つけられるのが嫌で。「俺はどうせ…」から始まって。そういう風に悩んでいる人、自分のプライドに挟まれて何もできない人が世の中にはけっこういると思います。そういう人たちにこの本を届けたい。ほとんどの人が抱えている悩みだと思うんですよね。

―メッセージというと、最後の一言”はたらこう。“という言葉は印象的でした。

今回のテーマは働くじゃなくても良かったんです。「小さなプライドをなくそう!」とか何でも良かった。人生をよりよく生きるための本、メソッドになれば。でも、読者と僕の共有の接点があったほうがいいかなと思って。僕も働いている、みんなも働いている、これから働く人もいるだろうし…。僕と読者との共通言語ですよね。どちらかと言うとダメなエピソードを書いて、いかに小さな成功を積み上げていって今に至ったかを書いています。つまり、始まりとプロセスを書いていて、僕の本では初めてなんですよ、ほとんど結論しか書いてないんで(笑)。

―最後に。福岡県八女市出身の堀江さん。 故郷、九州をどう思いますか?

なんだろう…。べたべたしたくないし、かといって別に嫌いでもない。元カノみないな感じかな。僕、恋人とは嫌いになって別れたことないですから。上京して東京の彼女ができて、別れた元カノ。でも好き、大切だよ。でも君とはつきあえない。そんな感じです。まさか元カノが出てくるとは思わなかったでしょ(笑)。

―人生ってマインドを変えただけでこんなにハッピーに。『ゼロ』にはそのノウハウが詰まっている。堀江貴文という人は、偉人でもあり、私たちと同じ等身大の人間であること。今回のインタビューで堀江氏のピュアな心に触れた気がする。さぁ、あなたもはじめの一歩を踏み出そう。

 

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