• ナッセナビのトップへ戻る
  • interview

麻生 久美子(あそう くみこ)1978年6月17日生まれ、千葉県出身。98年『カンゾー先生』のヒロインに抜擢され、第22回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞をはじめ数多くの映画賞を受賞し、一躍注目を集める。近年の映画出演作は『宇宙兄弟』『GIRL』『グッモーエビアン!』(12)『舟を編む』(13)。安田 章大(やすだ しょうた)1984年9月11日生まれ、兵庫県出身。04年、関ジャニ∞のメンバーとして「浪花いろは節」でCDデビュー。以降、関ジャニ∞としての活躍のほか、俳優として様々な作品に出演。近年では、「夜行観覧車」(12/TBS)『エイトレンジャー』(12)「なるようになるさ。」(13/TBS)に出演。

この映画が大好きで仕方ないです!!(by麻生)
夢を追いかけているがむしゃらな感じは自分にもあったなぁ〜(by安田)

自身のオリジナル脚本で勝負する若手監督・𠮷田恵輔の3年ぶりの新作が登場! 夢をあきらめきれず、もがき続ける一人の女性と一人の男性の、挑戦と葛藤を描いたヒューマンコメディ。今回、脚本家志望の超ストイックな“ばしゃ馬さん”こと馬淵みち代を演じた麻生久美子さんと、自称もうすぐ天才脚本家の超自信過剰な“ビッグマウス野郎”こと天童義美を演じた安田章大さんに映画の魅力を伺いました。

―馬淵と天童を演じるにあたって心がけていたことはどんなことですか?

麻生:馬淵はシナリオライターになる夢をあきらめずに、とにかくがむしゃらに頑張っているキャラクター。あの頑張り方が、もう〜よしよしってしてあげたくなる感じなんです(笑)。その感じをお芝居に出せたらいいなと思っていました。あと、できれば生っぽい会話というか、その場で感じて演じたいとも思っていましたね。

安田:僕は今まで仕事をしていて、ビッグマウスをしたことはなかったと思うので(笑)、境遇的には天童とは違うと思っていて。でも、馬淵さんや天童のように夢を追いかけているがむしゃらな感じは自分にもあったなぁと。

―そんな馬淵と天童の掛け合いが絶妙でした!

麻生:ありがとうございます。前半の天童くんとの掛け合いは、ほんとに憎たらしくて(笑)。でも、憎たらしさのなかに可愛さがあるところがずるいというか。だから、ナイスキャスティングですよね。あの憎たらしいセリフで可愛さが出せるのは安田くんだけだと思います!

安田:台本に書かれていたセリフをワーッと言って、それを映してもらっただけなので……そんなふうに言ってもらって、すみません(笑)。でも、嬉しいです!

麻生:安田くんはほんとにNGが少ないんですよ。長セリフとかもきちんと頭に入っている。私の方はけっこう迷惑かけていたので、安田くんがたまに間違えると「やったぁ〜!NG出した!」って実は喜んでました(笑)。

安田:はははっ(笑)。お互いにNG出すと、「あぁ〜っ!」って、喜んでいましたよね。長セリフの会話で思い出深いのは、喫茶店のシーン。けっこうしゃべり倒すシーンだったんですけど「全然、トイレ(の水が)流れんなぁ」って言って入ってくるところで、僕的にはもうちょっと下品なことを言いたくて、試しに言ってみたんです。でも、監督に「それちょっとやめて」って言われちゃいました(笑)。

麻生:安田さんは、そうやって提案をするんです。私はいつもすごいなぁって思いながら見ていました。そもそも馬淵は監督自身のことでもあるので、OKを出してくれても、本当はどう思っているんだろう……って、気になって仕方なかったんですよね。

―その𠮷田監督について、麻生さんは『純喫茶磯辺』に続いて2度目、安田さんは初タッグとなりましたが、どんな監督ですか?

麻生:𠮷田監督はひとりの人間としても魅力的な人だと思うんです。監督としては……役者に対する愛情を感じさせてくれる監督ですね。今回、泣き崩れるシーンは29テイクも 続き映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』●11月2日(土)公開 何度脚本コンクールに応募しても悲しいかな落選続きの超ストイックな“ばしゃ馬さん”こと馬淵みち代。そして彼女と同じシナリオスクールに通う、超自信過剰な“ビッグマウス野郎”こと天童義美。同じ夢を追いかけてはいるけれど性格も考え方も生き方も違う、まったく噛み合わない水と油のような2人が巻き起こす騒動と恋の行方を、笑いと涙を交えながら映し出す。監督/𠮷田恵輔
出演/麻生久美子、安田章大
配給/東映

撮ったんですけど、そこにたどり着くまでの私へのプレッシャーのかけ方とか、プレッシャーをかけられているのに優しさを感じましたし。29テイク撮ったときに感じたのは、すごく細かいところまでお芝居を見てくれている、私の感情の波をちゃんと見てくれているんだなぁと。29テイク重ねても穏やかでまったく変わらなくて、「じゃ、もう一回いこっか?」って。あの感じがまたいいんです。

安田:それ、分かるわぁ。「じゃ、もう一回いこっか」って、僕もその言葉をよく言われました。その前には「うんうん、そういうパターンもあるんだけどね」っていう言葉が込められていて、いいんですよね。

麻生:そうそう! 言葉の選び方もセンスがあるんです。でも、29テイク撮った前日の帰り際にニコニコしながら「明日よろしくね〜」って言われた時は、この人、悪魔かなって思いましたけどね(笑)。

安田:信頼関係が成り立っているから言えることなんでしょうね。監督のなかでは、麻生さんはこれだけプレッシャーをかけても潰れない人、向き合って良いものを作れる人、というのがあったと思うんです。麻生さんと監督のそのやりとりは、見ていて楽しかったし、羨ましかった。撮影後、監督と一緒にお酒を飲んだときに「もともとあれくらいのテイクはいく予定だったからね」って言っていました(笑)。

麻生:そうなんだ(笑)。私も「明日、泣かせるからね」って言われてはいたんですけど、𠮷田監督が言うと、それすら格好良く見えちゃうから不思議で。しかも、それが愛情だってちゃんと感じられるんです。

安田:あと、監督のすごいところは人によって言い方とか対応の仕方を変えていること。緊張しているシーンとかのときは、しっかり気持ちを作らさせてくれるし、ちょっと楽なシーンとかはバカ話をめっちゃしてくれるんです。

麻生:そのバカ話がまた面白いんですよねぇ(笑)。

―と、監督のお話で盛り上がっているんですが、そろそろ時間なので……最後に一言!

麻生:えー、話し足りない! この映画、大好きで仕方ないので、どれだけ話しても話し足りないんですよね。それはやっぱり𠮷田監督が魅力的だからなんだと思っていて。監督の演出は意地悪なのか優しさなのか分からないこともあるけど、最終的に愛になっている。今回の現場で「私ってドMかも?」って初めて思いましたから(笑)。

安田:僕はそこまで追いつめられるキャラクターではなかったんですが、次回があるとしたら、麻生さんの29テイクみたいにプレッシャーをかけられたいですね。ってことは、僕はソフトMですか(笑)。

 

ページトップ