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村上ゆき 福岡県飯塚市生まれ。武蔵野音楽大学ピアノ科卒業。04年ジャズシンガー&ピアニストとしてアルバムデビュー。05年スイング・ジャーナル誌05年度ジャズ・ディスク大賞ボーカル賞国内部門3位受賞。現在はシンガー・ソングライターとして幅広く活動し、最近では森山良子、佐々木秀実等に楽曲提供も行う。一方で数多くのCMソングも手がけ、今や“大人のCMソングNo.1歌姫”と称されるほどに。また2011年4月よりTBSラジオ「村上ゆきのスローリビング」でパーソナリティをつとめる。そして2012年7月からはTBSラジオ「100歳の詩人 柴田トヨ くじけないで」の番組音楽も担当している。

私の声は強くも大きくもないですが、何か残り香のように余韻が残ればいいなと願いながら。

“かぎりなく、贅沢な歌声” “大人のCMソングNo.1歌姫”と称される福岡県出身のアーティスト村上ゆきさん。彼女が歌ってきた数々のCM曲は、長年にわたって親しまれ、多くの聴衆を魅了し続けてきました。最近は積水ハウスやシャープの「AQUOS」のテレビCMで優しい声を披露している村上ゆきさんが、この度CMの楽曲を中心に選曲したCMカバーソングアルバム「おんがえし」をリリース。リスナーの心を癒してくれる優しいヘブンズボイスの村上さんに、アルバム制作から色々なエピソードまでお伺いしました。

7thアルバム「おんがえし」のリリースおめでとうございます!今までのCM音楽を集めたカバーアルバムを作ろうと思ったきっかけは何ですか?

最近ではたくさんの方がカバーアルバムをリリースされていますが、数ある名曲の中からどう選ぶのかと悩んだ時に、やはり私の声はCM音楽を通してみなさん知って頂けるようになったことから、CMにおんがえしのつもりで、CMに起用された曲、またはCMの為に作られた曲を選びました。

アルバム全体を通じて伝えたかったことや届けたい思いを教えてください。

1955年代から現代まで。楽曲に約50年のひらきがあるということは、さまざまな世代のひとに聴いて頂けるチャンスがあると思いました。また私というスピーカーを通して”楽”になって頂けたら嬉しいなと思いながらレコーディングしました。

今回のアルバム制作時のエピソードや心に残った出来事を教えてください。

スタジオではほとんどクリックを使わずにメンバーで揺らぎながら音楽を作って行きました。ライブのような感覚で、一発取りで録ってるものもあります。定規で測ったような四角四面ではなく人間らしい曲線を表現したいと思ってレコーディングにのぞんだところ、ミュージシャンもスタッフもとてもデリケートにサポートしてくださいました。

2月からリリースツアーが始まりますね。ツアーに向けての意気込みや見どころをお聞かせください。

とても寒い時期のツアーなので心身ともに温まって頂けるような、そんなライブにしたいと思っています。なにか抱えている氷が溶けるような。

CM曲を歌うときに心がけていることは?

特にCMだからと意識はしていません。すべて音楽作品だと思って歌っています。私の声は強くも大きくもないですが、何か残り香のように余韻が残ればいいなと願いながら。

今まで歌ってきたCM曲の中で特に印象に残っているものは何ですか?

締め切りにメロディーも歌詞も何も浮かばず焦っているところに浮かんできた懐かしい友人の顔。今それどころでは、となんども作曲を試みるのですが、結局友人のことが気になって、彼女の顔ばかり浮かぶので、その思いをそのまま英訳して歌った「Friends」です。後日、三越のお中元、お歳暮のCMソングとしてオンエアされた映像を観たその友人から実際にキセキの連絡がありました。思いは音楽を通して正直に伝わるのだということを痛感した忘れられないエピソードです。

ジャズシンガー・ピアニストとしてデビューされ、現在のようにピアノ弾き語りスタイルのシンガーソングライターになるまでの経緯を教えてください。

音大生時代はクラシックのピアノを弾きながら、ピアノのアルバイトを始めましたが、アルバイト先で弾き語りができないと雇えないと言われ、そこから歌うようになりました。お客様からリクエストを頂くと、その時にはすぐにできなくても、次回には絶対歌えるようにと努力する中で、口コミで仕事も増え、その時にジャズクラブでの演奏の機会も得ました。続き

ジャズは全く初心者の私でしたが、現場で実際にさまざまなことを教えて頂きながら経験値を積ませて頂きました。その後ジャズのライブハウスに出演していた時に声をかけられCDデビュー。デビュー後はお客様ではなく、業界の中でリクエストに応えながら現在に至りました。その時々でご縁をさせて頂いた方々の「むちゃぶり」が今の私の音楽スタイルを構築してくださったと思います。

影響を受けたアーティストさんや目標としているアーティストさんは誰ですか?

音大生時代から大好きなのはスティング、ピアノはチック・コリアやハービー・ハンコックに憧れアドリブコピーなどを試みていました。ジャズボーカルは エラ・フィッツジェラルド、ヘレン・メリル、クラシックはアルゲリッチ、ホロビッツが好きでした。

歌を歌う上で普段から気をつけていることは?

特に神経質にやっていることは何もなく、ごく普通に生活しています。風邪をひいたり極度に疲れないように気を使ってはいますが、ワインは毎日のように飲んでいますし(笑)ただ、煙が苦手なので、長時間そのような場所にいないように気をつけています。

今後はどんな活動を続けていきたいとお考えですか?

自分の可能性も、またご縁をさせて頂く方の可能性も開いて行くような、そんな音楽を奏でたいと思っています。固まった心や体がやわらかくなって、何かやりたいことを始めたくなるような、そんなわくわくする音楽を奏でられる音楽家になりたいです。

村上さんならではのリラックス法や心を癒されるものがありましたら教えてください。

大好きなことを気が済むまでやります。半身浴とか、パズルゲームとか、日常的にパンを作る事が好きなので、生地を捏ねていたりする時間にいろんな発想をしています。わたしにとっては何かに没頭してる時間がリラックスしてる時間のようです(笑)

福岡生まれの村上さんですが、福岡にいた頃のエピソードや故郷に対する思いなどをお聞かせください。

小学生の時は病弱で病院に入退院を繰り返し、中学生のときは陸上部で砲丸投げを。高校生のときは物理部でアマチュア無線の免許を取得したり、パソコンをいじってみたり。友人と遊ぶよりは楽器店の楽譜コーナーや本屋さんに何時間も入り浸っていたので、今思えばずいぶん変わった子供時代だったと思います。独学受験で音大に合格して、劣等感を抱えたまま上京。がむしゃらにやっていたらあっというまの20年。最近になってまた同級生と繋がり、当時の私に欠落していたなにかを取り戻してるような気がします。

では最後にファンの皆さんへのメッセージを!

なにかと疲れることが多い世の中ですが、少しでもその疲れがとれるような そんな音楽を奏でたいと思っています。ぜひ生の音のシャワーを浴びて頂けたら嬉しいです。

『おんがえし』■好評発売中 ■2,800円 ■ヤマハミュージックコミュニケーションズ ”ヘブンズボイス”と称される優しい歌声と、クラシックやジャズに精通した卓越したピアノ。通算7作目となる今作品は、村上ゆきがアーティストとして羽ばたくきっかけともなったCM音楽を集めたカバー集。数々のCMを世に送り出したCMプロデューサー 大森昭男氏やコピーライター 一倉氏が携わった音源を中心に選曲。その他、懐かしいあのCMや記憶に新しいCMまで、時代を彩った数々のCM曲を村上ゆきがお届けします。

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