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麻生久美子(あそうくみこ) 1978年、千葉県出身。95年に映画『BAD GUY BEACH』で女優デビュー。98年映画『カンゾー先生』でヒロインに抜擢され、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞を受賞し、一躍注目を集める。その後も実力派女優として活躍中。近年の出演作『モテキ』(11)、『GIRL』(12)、『宇宙兄弟』(12)。

思い合っていければどんな形でも“家族”なんじゃないかなぁ~。一風変わった家族でも、価値観を理解し合えるような家族が私の理想!!

未婚の母アキと中学生の娘ハツキ、そしてアキが所属していたパンクバンドのメンバーだったヤグ。
一風変わった家族の姿を描いた吉川トリコの人気小説「グッモーエビアン!」を麻生久美子&大泉洋のダブル主演で映画化。
今回、元パンクバンドのギタリストで、17歳で母親になったアキ役を演じた麻生久美子さんにお話を伺いました。

―脚本を読んだ時の感想をお聞かせください。また、出演を決められた時のお気持ちを教えてくだい。

脚本を読んで、『グッモーエビアン!』で描かれている家族には、この家族の形があって、生き方があって。そういうのを周りと比べないで本当に楽しく、面白く生きていくことを大切にしていて、かっこいいなと思いました。ただ最初お話をいただいた時、なぜ、私にお話が来たのかな?と疑問でした。以前、母親役は演じたことはありましたが、私にはロックの要素がないと思っていたので・・・。でもこの作品のキャラクターはこれまでに私が演じたことが無い役柄で、挑戦してみたいと思い、出演を決めました。

―完成をご覧になって、本作のどんなところが一番の魅力だと思われますか?

自分の出ている作品だと、客観的に観られないときが多いのですが、この作品は、とても感情移入して観ることができて、ちょっと泣いてしまいました。この家族は血のつながりはないですけど、絆は固くて、家族って色んな形があると思うんです。思い合っていければどんな形でも“家族”なんじゃないか、ということを教えてくれるところが魅力じゃないでしょうか。

―麻生さんが演じられたのは、元パンクバンドのギタリストで若くして未婚の母になったアキ役。麻生さんから見て、アキはどういう人物だと思いますか?

アキはいろいろな物事に関して、それがロックなのか、ロックじゃないのかの判断の仕方をしていて、そういう風に自分の価値観でいろんなことを選んで生きていけるというのはすごく楽しいことだと思います。「面白ければいいじゃん」という信念で生きていけるって羨ましいです。

―娘に「スカートもう少し短くしたほうがかわいいよ」と、母親らしからぬアドバイスをするなど、パンクなお母さん姿がとても新鮮でした。アキを演じた感想を教えてください。

自分に自由であると同時に人にも自由でいて欲しいと思っている人で。でもそれを体現できる人はなかなかいないと思うので、かっこいいですよね。

―役づくりをするうえで、努力された点や苦労された点などはありますか?

ギターの練習もそうですが、キャラクターだと、アキのクールさのさじ加減は意識しました。かっこいい母ちゃんを目指して演じましたが、やりすぎてもいけないと思ったので、監督に相談しながら演じていました。

―劇中ではライブシーンもあり、ギタリスト姿がとても素敵ですが、実際にギターの練習もされたんですか?

ギターは弾いたことがなかったので、練習しました。でも、ちょうど悪阻の時期で具合が悪くて、頑張って練習しましたが、本当はもっとできただろうと思うと、少し心残りです。

―撮影時期が妊娠中だったということですが、苦労されたことも多かったのでは?

撮影中は大丈夫でしたが、特に撮影に入る前のギターの練習期間が辛かったです。それと、私の撮影最終日がライブシーンだったんですが、スモークが合わなくて、気分が悪くなってしまいました。撮影に合わせて、ギターをこの角度から撮るならこうしよう、とか色々提案しようと、意気込んでいたんですが、なかなかできなくて辛かったですね。

―出産を経験されたことで、演じていた時と作品への思いなどに変化はありましたか?

出産後というか、撮影中から、お腹に子どもがいる作品はこれだけなので、やはり思い入れは強いですね。続き

―5月に出産され、母親になられたわけですがどのような母親を目指したいと思いますか?また、理想の家族像を教えてください。

子育ては想像以上に大変ですが、今は日々一生懸命頑張っています(笑)。本作では「面白ければいい」という信念だけで生きている一風変わった家族が描かれていて、あんな生き方が羨ましいですね。実際にはなかなか難しいことだし、人生いろんなことが起こるけど、楽しむことが大事かなと思います。それに、この映画では、どんな形であっても思い合う事の素敵さを教えてもらいました。そういう価値観を理解し合える家族が理想ですね。

―天真爛漫な自由人・ヤグ役を演じた大泉洋さんとは、今回が初共演ですか?

はい。初めてご一緒しました。

―大泉さんと共演された感想を教えてください。

大泉さんとヤグがどうしてもシンクロしてしまって、大泉さんを見るとヤグにしか見えないんですよ(笑)。休憩中とかに大泉さんといろいろ話してみた感じだと、意外に繊細な方なのではないかと思うんですが・・・合っているか分からないですけど。でも、お芝居をしていると本当に大泉さんがヤグというキャラクターにしか見えなくて、もう可愛くて、可愛くて!きっと、アキもそう思っていたんだと思います。面白いし、可愛いし、目が離せないんですよ。

―撮影中の大泉さんとのエピソードがあれば、教えてください。

本当に周りをよく見ている方ですし、すごく気を遣ってくださいました。でも、“気を遣わせてしまい申し訳ない”という気持ちにはさせないところが、すごく絶妙なバランスでした(笑)。大泉さん、甘いものとか、美味しいものとか、とにかくたくさん現場に差し入れを持ってきてくれるんです。「北海道に行ったから」って言って、北海道のものを沢山差し入れしてくださったこともあり、とても皆さんの事を考えてくれて優しいなと思いました。

―娘のハツキを演じた三吉彩花さんとの撮影はいかがでしたか?

以前、母親役を演じた時は、中学生の娘ほど大きい子どもがいなかったので、どんな風に接しようかな、と最初は考えていましたが、三吉さんがすごくいい子で、話もしやすかったです。

―お気に入りのシーンまたは、印象に残っているシーンはありますか?その理由も教えてください。

たくさんありますが・・・。ヤグのライブシーンは大泉さんがすごくかっこよかったです。素敵でした。最初に私が映画を先に見させていただいたんですけど、大泉さんのライブシーンがかっこよくて、それをまずメールでお伝えしたんです。結構興奮しちゃって(笑)。カッコよすぎて、それぐらい印象に残ってます。

―どんな方にこの映画を観て欲しいですか?

子育て中の人も、これから子育てをする人も、家族のあり方をちょっと考えるきっかけになると思いますし、ハツキちゃん世代の人たちも、きっと親や友達に対して思うことに共感できると思います。たくさんの方に楽しんでいただきたいです。

―最後にファンに向けて一言お願いいたします。

『グッモーエビアン!』は改めて、まわりの大切な人たちに感謝の言葉を伝えたくなるような、温かな映画になりました。是非楽しんで観て下さい。よろしくお願いいたします。

映画『グッモーエビアン!』12月15日(土)公開 元パンクバンドの母親アキと、しっかり者の中学生ハツキは親友のように仲が良い母娘。ある日、海外放浪の旅をしていた自由人・ヤグが2年ぶりに帰ってきた!? 一風変わった3人の生活が始まったが、思春期のハツキはその状況に苛立ってしまう。しかしある出来事をきっかけに、母の本心やヤグの過去を知り・・・。新世代の家族を描いた心温まる感動作。

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